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制作工程

朝日焼の制作は、約20工程を熟練の手によりていねいに進めていきます。
この工程は昔から変わっておらず、ひとつひとつ手作りで行うため、同じ茶器はひとつもありません。

ひとつとして同じものはなし

土の準備、土モミ

寝かせている土を、均一な硬さにする為の荒モミと空気の気泡を抜くための菊モミを行います。

胴体の水挽き

写真:胴体の水挽き水挽きとは、ロクロで土の塊から器の形を成形する作業です。
水挽きは、ロクロ作業の基本ではありますが、長年積み上げた技術が器の出来に大きく影響します。
寸法として測れるのは、径と深さ。それ以外のカーブの具合や重さなどは感覚で合わせていかなくてはいけません。

蓋の水挽き

写真:蓋の水挽き胴の口の大きさに合わせて蓋を成形します。
蓋の水挽きは、裏返った状態になっています。

口の水挽き

写真:口の水挽き口もロクロで成形するのが朝日焼の特長。こだわりです。
ロクロで成形した形を二つに割って、口になります。
ロクロで作ることによって、わずかなロクロの筋(ロクロ目といいます)が美しく、そして全体として一体感のある器となります。

胴体のキー(蓋の合わせ目)を三ケ月形に切る

この一手間が、茶ガラを捨てやすい宝瓶になります。

胴体の削り

写真:胴体の削り適度に乾燥させた胴体の下部を削って形をほぼ完成に近づけて行きます。削りの道具も自分達で作るのですが、朝日焼では他の窯元であまり使われていないヤリガンナや舟ベラという、より繊細に削ることのできる道具を使います。
削りの工程の丁寧さや細部への気遣いが器全体の印象を大きく左右します。器を裏返してみて、雑に感じるものはこの丁寧さに欠けると言えます。

胴体に茶漉し部分の穴あけ

写真:胴体に茶漉し部分の穴あけここが宝瓶作りの最大のポイント。150個以上の穴を神経を集中しながら一つ一つあけていきます。
一度に大きな穴をあけると割れてしまうので、最初は細い針から少しづつ太くして3度に分けて穴の大きさを最適な約1.8mm(焼き上がり時1.5mm)にもっていきます。長年の経験と集中力が必要な作業です。

注ぎ口の仕上げ

水挽きした注ぎ口を適度に乾燥させた後、割って二つにします。
そして、上を切って形を整えて口の形にします。

注ぎ口を胴につける

写真:注ぎ口を胴につける土を水で溶いたドベを接着剤に、注ぎ口と胴を一つにくっ付けます。

蓋は削る時に、胴の口に合わせて径を調整します。
この時には、僅かに大きめに残しておき完全に乾燥後にもう一度微調整をします。ここから先は、蓋と胴を重ねた状態で一緒に乾燥させていきます。

乾燥後の蓋の微調整

写真:乾燥後の蓋の微調整乾燥途中で蓋の大きさを合わせても、乾燥の収縮により僅かに狂いが出ます。あらかじめ少しだけ残しておいた部分をここで削って、ピタッと合わせます。
蓋の噛み合わせの甘い急須はこの作業を省いています。

刷毛拭き

写真:刷毛拭き刷毛で器全体の表面の仕上げをします。
特に注ぎ口はここでも丁寧に仕上げておきます。

素焼

完全に乾燥させた後、電気の窯に入れて800℃で焼きます。
この段階では、まだ焼き締まっていないのでよく水分を吸います。

外釉掛け

写真:外釉掛け器の外側の水色の部分になる、青磁(せいじ)という釉薬を掛けます。
バケツの中に入った釉薬の中に器をくぐらせる事で、釉薬の成分を十分器に吸わせます。
外と中の色を変えるので内側に釉薬が入り込まないようにします。

外釉仕上げ

釉薬が乾いた段階で、少し内側にはみ出している部分や濃く掛かった部分を直します。

内釉掛け

内側の白い釉薬を掛けます。今度は反対に外側に掛けないように注意します。

内釉仕上げ

内釉と外釉の境目の部分を丁寧に仕上げしていきます。

窯詰め

写真:窯詰めいよいよ本焼焼成の為に窯に詰めていきます。
窯のどの部分がどういう雰囲気になるかを考えて器を配置します。

本焼

写真:素焼本焼はガスの窯で1200℃以上の温度で焼きます。
温度計やゼーゲル錐と呼ばれる釉薬の溶け具合を見る道具を参考に、一日かけて焚いていきますが経験が非常に重要です。

窯出し

写真:窯出し翌日まで窯を冷ました後、窯から出していきます。
焼物を作るものにとって最も緊張する一瞬ですが、無事よい焼き上がりのものが焼けると喜びもひとしおです。


 

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